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寒い日も共に
キン、と冷えた空気に沈んでいた意識が浮上する。ナタの地では馴染みが薄いが、スネージナヤでは当たり前の冷気に懐かしく感じた。
イクトミ仔竜に意識を移しているスラーインは冷気の感じ方もイクトミ仔竜に準ずる。
平たく言って、寒い。
オロルンが用意してくれたふかふかの寝床から体を起こす。家主を見てみれば布団を何枚も重ねて埋もれて眠っているようだ。苦しくないのだろうか。
もともと朝に弱いうえにこの寒さだ。しばらく起きることはないだろう。
いつもであれば代わりに野菜の水やりを行ったりすることもあるスラーインであるが、今日ばかりは別だ。
とてとてとオロルンの元へ向かう。
軽く飛び上がりベッドの上に上がり込めば、その振動を感知したのか、布団の塊から現れた手がスラーインを引きずり込んだ。
布団だけではないぬくもりに包まれる。
「……あったか…」
このぬくもりが、いとおしい。
オロルンが目覚めるまで、スラーインは抱き枕になることを享受した。
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